2010年4月12日月曜日

悩ましい石灰化

乳腺超音波検査をしていて、いつも悩むのがMMGで微小石灰化を指摘されて超音波検査になった人です。
カテゴリ5が付くような石灰化はいのですが、カテゴリ3の良性なのか?のような所見です。

超音波でなにかしら描出されるのなら良いのですが、何も描出されないとき....
周りと違う低エコー域や乳管の流れが変わってないかとか、見落としてないか?とか必要以上に時間がかかってしまいます。

腫瘤形成性病変のように「ある」か「ない」かすぐ描出できればたとえ悪性病変でも時間はかからずサクサクと検査は進むのですが....

最近のフルデジタルの機械だと石灰化もキレイに見えるそうで、石灰化が見えなくて『これが超音波の限界だ〜』などと言うこともないらしいのですが、私の職場の機械ではまだまだ、難しいです。

検査の前にMMGをみて『ふぅ〜』っとため息をつく日は続きそうです。

2 件のコメント:

  1. 最近の機械は石灰化がよく見えるようなソフト(東芝のMicroPureなど)が開発されて観察しやすくなってきましたよね。ただデモ機でしか経験はありませんが、若干偽陽性が多い(使い慣れていないせいもあると思いますが)印象があります。
    経験上は、comedo型のような悪性度の高い微細石灰化は、周囲に低エコーを伴っていることが多いため、ほとんど通常の機械で観察可能だと思っています。逆に言うと、超音波で写らないような微細石灰化は増殖スピードが遅いので多少経過をみても大丈夫なことが多いのではないかと推測しています。それでもMMGでかなり悪性を疑えばマンモトームにまわしますが、6ヶ月後にMMGとUSの再検査(変化なければさらに1年後)で経過をみても今まで問題が起きたことはほとんどありません。
    見えないものは見えないのですから、無理矢理超音波で検出しなくても良いのではないかと私は思いますよ。

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  2. hidechin先生

    そうなのです。見えないものは見えないのだから、無理矢理描出しなくても良いと、頭では分かっているんですが...超音波検査をしていると、つい『見つけてやるぞ!』と肩に力が入ってしまったりするんですよね...

    確かに、DCISなどの点状高エコーは低エコー域の中にあり目立ちますから、そんなに肩に力を入れなくても見えるんですよね。


    肩の力を抜いて検査を心がけます。

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