2009年9月30日水曜日

エラスト

乳腺の超音波検査の中でエラストグラフィーというのがあります。
腫瘤の硬さを調べる検査方法です。
悪性の物は硬いので正常乳腺組織と比べて、どれくらい硬くなっているか?というのを見ます。

今日、この検査方法を初めて使ってみたのですが、慣れないせいか難しい....。
そして、やはりBモードできちんと評価した上で補助診断的なもの。

先日の講習会でも「Bモードがちゃんと撮影できないのにエラストで判断は出来ない。」と言われていました。エラストだけで判断はしていけない...だそうです。

つい、頼ってしまいがちですが、やはり基本はBモードです。


そして、自分の超音波技術の未熟さに悲しくなるのでした。
早く上手くなりたいなぁ....。

2009年9月28日月曜日

超音波検査をしていて、感じる事は乳腺に限らず、自分の中の壁。

上達したい、でも、どうすれば良い? 

本を読んだり、勉強会に出かけたり。
それでも自分の方法が正しいのか、上達しているのかわからない。

検査結果を調べては、自分の考えていた事が正しかったのか、間違っていたのかを考える。
間違っていたなら、どうして間違っていたのか。

超音波検査は難しいですね。

2009年9月26日土曜日

超音波研究会

今日は乳腺超音波研究会に参加しました。
こういった勉強会などに出かけると、とても勉強になります。

前から気になっていた事が、少し自分の中で消化できた事が良かったと思います。

それは、最近『癌』とは何だろう?と考えていたからです。
『癌』.... 癌細胞は健康な体の中にもあります。ただ、それが大きくなり健康を損なうほどに、そしていづれ生命を脅かすものは取り除かなければいけません。
ただ、癌細胞があっても、大きく広がらず、自身の免疫機構で抑制されて行くものなら、取り除かなくても良いのかな...?

DCISもずっとそこに留まり続け、大きくならず、浸潤もしない物も中にはあるのかな?
ただ、どれだけ時間が経てば浸潤するとか、浸潤しないかも...とはわからないので、やっぱりDCISが見つかれば、取り除かないといけないと思います。

早期発見、あまりに小さなモノに気を取られすぎて、本質を見失わないようにしなければいけない。という事を再確認した日でした。


勉強会に参加して思うのは、その県によってのレベルの違い。
それは検査をしている人たちの層の厚さや、ネットワークの良さ、指導する人がいて、習う人がいる。うらやましいし、見習いたいなぁ....。

2009年9月25日金曜日

おっぱいがたいへん

私は本を読むのが好きです。
よく本を探しに古本屋を利用します。

そこで『おっぱいがたいへん』という本(マンガ)を見つけました。

漫画家さんが実際乳癌になり、その自分の体験記をマンガにされているものです。

検診にはじまり、ABC ,CNB,告知を受けてから手術に至るまで、その時の患者側の気持ちが素直に書かれていると思います。
医学的な専門用語もわかり易く説明されています。検査から手術、治療の流れもよくわかります。
本当はとてもショックな出来事だっただろうに、読んでいると笑いがこみ上げてくる書き方がしてあります。

乳癌について医学的な事ではなく、患者側からみた『乳癌』がわかり易く書いてあるとおもいました。

websiteもあるようです。
乳がん体験記 まんが おっぱいがたいへん

4コマ漫画もサイトで読めます
まんが もくじ

検査をする人間だって、検査の事だけでなく色々な事を知っていていいと思います。
よければ、読んでみられては....?

2009年9月20日日曜日

切手


ピンクリボン啓発活動の一つ、切手を見つけました。

この切手を貼って手紙を出してみよう。

2009年9月18日金曜日

ひろがり

今日、職場にこれから乳腺エコーを始めます、という検査技師さんが見学に来られていました。
先輩技師さんが色々教えておられました。


乳腺超音波検査をする検査技師さんが増えて、一緒に勉強できる仲間が増えるのは嬉しいことです。
自分の経験する症例はわずかなので、みんなで持ち寄って人の経験も自分のものになるように勉強できれば良いと思います。

広がれ、乳腺超音波検査(若葉マーク)ネットワーク....なんてね

2009年9月17日木曜日

一歩前へ

今日、看護士長が『乳癌自己触診の啓発ビデオを待合室で流そうかしら』と言っていた。
なるほど、良い案です。

検査中も、自己触診をしている人の少なさに驚く事もしばしば....。


でも、ひとつ問題が....
待ち合いコーナーには、他の検査を受ける患者様もいらっしゃいます。
そこには、当然男性もいます。

「男性も見ていいんじゃないの?」
「男性がいるのに、あからさまに流さない方がいいのでは?」

などなど

色々意見が出ておりました。


何はともあれ、一歩前へ。


同世代の友達と話をしても、検診に行ってないと言う人が多いです。
乳癌が多い事は理解していても、自分とは無関係だと思っている人が多いように思います。

私も、去年の人間ドックで精査だったし。
そろそろ、今年も検診に行かなければ....。



一人でも、命を落とす事のないように.....。

2009年9月16日水曜日

検査をしていて思う事....

検査をしている間、よく患者様から話しかけられます。

一番多いのは、MMGが痛かったと言う事。

そんな時は...

生理前はお乳が張って痛いという事、可能ならば次回の検診は生理周期を考えて検診日を決めてみては...?という事、そしてMMGは薄く薄く伸ばして重なりを少なくする事でキレイな良い写真が撮れて検査の質が向上するという事を話します。

MMGは痛い。と思われるだけでは困るので、痛くても薄く伸ばして撮る事に意味があるんだ、という事をわかってもらいたいと思っています。


そして、その次に多いのは....放射線技師が男性だった...という事。

う〜ん。
こればっかりは何とも....。
まさか、男性技師が女装する訳にもいかないし。その方が苦情が来そうだ。

確かに、治療だと男、女だと言っていられないけれど、検診だと女性に撮ってもらいたいかな...とも思います。
(男性が痔の治療に行って女医さんが出て来た感じ....? ちがうか。)
最近は超音波の講習会に出かけてもほぼ女性です。
超音波検査中も、女性同士でもやはり気を使います。

何にしても、不快な思いをする事なく検診を受けてもらえるように気を付けたいところです。

2009年9月11日金曜日

超音波と病理

先日、病理や細胞診の勉強をしていると

『あれ? marthaさん細胞診に転向するの』

と言われました。


私は、超音波検査をする際に、組織像を想像しながら検査をします。
細胞が多いかな?とか、線維成分が多いかな?とか....
こんな組織像だと....と、疾患名を思い浮かべます。

超音波検査をもっと上達したいと思うから、病理の勉強をしています。

乳腺領域に限らず、他の検査とあわせて比べる方が、楽しいと思います。
超音波だけでは、行き詰まってしまうような気がします。

もっと、たくさんの事を勉強したいですね。

2009年9月9日水曜日

新しい機械

今週は検査室に新しい機会のデモが入っています。

今まで使っていたものは、本当言うと乳腺精密検査をこれでするの!?と言われてもおかしくないくらいの古い機械でした。

....というより、最近の目覚ましいデジタル機器の発達について行けなかったのが現状です。

乳腺の超音波検査はとても微妙なところを見て行きます。


だけど、今までとあまりにも違いすぎて、ちょっと逆に見えすぎて困るなぁ...って感じ。

ただ、石灰化や乳管内病変はよく見えます。
新しい機械って良いなぁ。


でも、来週はまた古い機械に戻るんだよなぁ。
買ってもらえるのかな?

2009年9月5日土曜日

乳癌学会

今日は乳癌学会(地方会)に参加してきました。

興味のある病理と診断セミナーを聞きました。

診断セミナーは、色々な画像診断からのアプローチでとても勉強になりました。
いままでよくわからなかったMRIの見方も少し分かったような気がしました。

色んな意見が出るのも、学会の良いところ。
行ける時はなるべく参加して、生きた情報を手に入れたいものです。