2012年3月31日土曜日

MMGのポジショニング

先日、放射線技師さんが主催のMMGの勉強会に参加しました。

先に20症例のMMG読影を行い、それぞれの検討を行うという形で行われます。
MMGというのは、ふだん見ていますが、なかなか難しいものです。
腫瘤?FAD?正常乳腺?
解説を聞きながら、そうなのか!と勉強になります。

ところで、MLO、ML、CCはもちろんですが、XCC、CC-roll、SIO、という撮影方法をご存知でしょうか?
XCCとは外側よりに頭尾方向に撮影したもの。つまりCCのようにnippleは中心ではありません。外側にある病変はCCで映り難い場合、こういった撮影方法が追加されるようです。
CC-rollはA領域やC領域の頭側などで、やはりCCではブラインドエリアに相当するあたりに病変がある時に追加撮影されるようです。乳頭が中心からずれますが、頭側よりに頭尾方向で撮影するようです。SIOというのはMLOの90度方向です。A領域の端っこに病変がある時に撮影されるようです。
追加撮影といっても、その病変の場所や種類によってポジションを変えたり、圧迫撮影を選んだり本当に大変な作業です。
正常乳腺と重なって、病変が解り難いときは圧迫撮影やポジションを変えたりと、その病変をいかに解りやすく臨床に返すかということを考えながら撮影をしておられます。
圧迫も×1.5と×1.8の違いもあるようです。
撮影の方法で、ずいぶん病変の印象が変わるんだなぁ...と感じました。

放射線技師さんの熱い思いを聞きながら、大変勉強になった会でありました。

ところで、追加撮影をすると施設によってはイヤな顔をされるところもあるようです...それにはちょっと驚きました。


さて、MMGは始めから撮影する人と読影する人が違うことに違和感はありませんが、超音波画像は人の撮影した画像を読影することに違和感を覚える人(医師)は多いようです。
これは、客観性の問題でしょうか?
どの領域においても超音波検査はリアルタイム性が重要であり、一枚の写真から判定することは難しいことだと思います。超音波検査の危ういところはそういったところなのかもしれません。








2012年3月25日日曜日

超音波検査士

久しぶりの書き込みです。
もう少しこまめに更新したいなぁ..とは思っているのですが。

さて、ブログ更新に集中できなかったのには理由もありまして...。
昨年度に引き続き、今年度も超音波検査士の受検をしました。
領域は体表臓器です。
試験勉強に追われていまして...なんて言うと、聞こえは良いですが(^^;;

結果が先日送られてきました。なんとか合格でした。
ちょっと、ホッとしました。

この体表臓器も受験すると決めるまでは、唾液腺はやっていないから症例提出が無理だわ〜と最初から諦めていたのですが、よ〜く見ると、唾液腺の症例はむりに出さなくてもいいことに気がつき、ではチャレンジしてみましょう!と思ったわけです。

健診施設というのは、本当に症例を集めるのが難しいのです。
ただ、今回気がついたことがあります。

私は、健診施設だから無理だわ〜と最初から諦めていたのですが、要項を良く読むと必ずしも無理ではないような気がしました。
もちろん、簡単には集まりません。でも、可能性がないわけではないのです。
自分で初めから「ダメ」と決めると、そこで終わりになってしまいます。
何事も可能性があるならチャレンジできると思ったのです。

もう一度、要項をじっくり読んで、すぐには症例は集まらないけれど、検査を続けていればいつかは集まる時が来るかもしれません。その時にまた、他の領域も受験したいと思います。


さて、今回の試験は少々今までと傾向が違っていました。
今までは選択肢が1)a,b 2)b,c 3)a,c,d 4)dのみ みたいな感じで、いわゆる消去法で答えることができた問題もあったのですが、今回は a) b) c) d) e) となっていて、2つ選べ。みたいな感じでしたから、本当に解っていないと答えることが出来なくなっていました。
ま、それが本来の姿かもしれません。
最初、問題を見た時に動揺した人も多いのではないでしょうか?


何にしても、この試験がゴールなのではなく、スタートなのです。
ここからまた、しっかり仕事に取り組んで行きたいと思います。