2009年8月6日木曜日

細胞診

仕事で時間に余裕のあるときは、なるべく細胞診のスライドを見に行くようにしています。
今日も細胞診の部屋へ行って、顕微鏡をのぞいてきました。

細胞診は例えて言うなら、地面に落ちた花びらを見て実際に咲いている花を推定するようなもの。 (すごい職人技)


穿刺吸引細胞診とは腫瘍に細い針を刺して細胞を取り出す。
腫瘤のど真ん中に刺せば細胞が採れるってモノでもない。
腫瘤の成分にもよるけれど、大体大きくなると中心には血流が行かず壊死をおこしている。
壊死をおこしているところを刺しても、細胞診的には検体不適となる。

医者の腕の見せ所といったところでしょうか?
医師は腫瘤をみて病理画像を思い浮かべながら穿刺する...のだと思う。



バラバラに出て来ているように見える細胞も、細胞同士少しずつ共通性があり、それは生体内にあった時の共通性と変わらないだろう...と考えて同定して行く。
とてつもない検査です。

尊敬しちゃうなぁ....細胞検査士の人たち。