2010年4月11日日曜日

ダブリングタイム

先週JABTSより『過去画像対比可能な超音波発見乳癌症例集』という本が送られて来ました。

内容は...癌が発見された症例で、前回検査の記録と対比できるもので、それぞれの画像がのせられていました。
非常に興味深いもので、勉強になります。

すべての乳癌が...と言うわけでなく、集められた135例の検討なのですが、それでも思った以上にダブリングタイムの短いものが多いんだな...と言う印象を受けました。
(そう言った症例が集まった...と言えるのかもしれません)

でも、そうなると、今のように2年に1回の検診では「早期発見と言うのは難しい症例もあるのだ」と言うことを頭に入れておかないといけないなと思いました。
そう言えば、私も1度経験しました。
1年前の検診では正常。その後職場検診でMMGを受けて正常。その7ヶ月後気になるので検診にこられた時は2cmを超える充実腺管癌と言うことがあり、驚いたことがありました。


パラパラとめくっていて...カテゴリー3が付いているのに、1年後検査の画像が載っているのは少し疑問に思いました。カテゴリー3で精査とならなかったのかな?細胞診、MRIなどしなかったのかな?精査は良性となったのかな? 
あとは...これが!と思うようなものが1年後2年後に変化しているものがありました。



ただ...こんなのを見ると、また明日からの検診で必要以上に引っかけすぎないようにしないといけませんね。

2 件のコメント:

  1. たしかにすごく増殖スピードが速い癌はありますよね。
    私も1年前のMMGとUSで全く異常がなかった(見直しても)患者さんが、1年たつ前に2cm弱のしこりを自覚して受診された症例を経験したことがあります。その患者さんはtriple negativeでしたが、triple negativeやHER2 typeの乳癌にこのようなスピードの速い癌が多いようです。

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  2. hidechin先生

    そう言えば、JABTSの今回の本の中にも腫瘍倍加時間が120日未満の症例と前回全く所見の無かった症例のなかにTriple Negative乳癌が多く含まれていたようです。

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