2010年10月24日日曜日

病理の話し

超音波検査とは...超音波を体内に入射し、物体に当たったところで反射して返ってくる波を画像にしたものです。(簡単にいうと)
モニターにそれっぽい絵が出るので、なんとなく本物を見ているような錯覚に陥りますが、あくまでも虚像です。

例えば、肝臓の脂肪肝も白っぽく見えるのは、脂肪がのって白く見えているのではなく、肝細胞に脂肪が付くと不均一な反射がそこで起こっているため白っぽくみえるのです。
(なんだか、ヘタくそな解説ですね。すみません)

で、乳腺超音波ですが...例えば腫瘤の中にcysticな部分が見えた。でも、それは均一なものがぎっしり詰まっているわけで、水分かもしれないけれど、細胞がぎっしりかもしれない。

色々なものが混ざっていたら、反射が起こるので白っぽく見えますし...


でも、これもあくまでも虚像。映し出されているものは、超音波の反射したものを画像にしただけ...


そして、こたえは病理。

どんなに超音波で、こんな風に見えた!と思っても、やっぱり病理で確認して答合わせをしないと進歩はないと思うのです。
超音波検査と病理検査。裏と表で遠いようで近い検査かもしれません。


超音波検査室から飛び出して、病理検査室にも行ってみましょう。

案外新しい発見があるかもしれません。

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