2010年10月20日水曜日

超音波認定技師

先日、ある医師から

「超音波認定技師が少ないのはどうしてだと思いますか?」
と聞かれました。

検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師は各施設揃っているけれど、超音波認定技師が思ったよりも少ない事を不思議に思っていらっしゃいました。

う〜ん....


なぜでしょう? 

まず、超音波検査は独占業務ではなく、今まで医師が行なう施設が多かったと言うことでしょうか? 検査技師が行なっていないのは、検査者の力量で結果が変わることも原因の一つかもしれません。

JABTSの実力試験は受験資格と言うものはありませんが、日超医の認定試験は超音波医学会もしくは超音波検査学会に3年以上の在籍が必要となり、検査室内でローテーションなどあれば難しいのでしょうか?
また、近くに認定医がいなければ、推薦状を書いてもらえませんし...

かく言う私も、認定は持っておりません。(超音波検査を初めて3年、今年度やっと在籍年数の資格を得ました。)
表在領域は...乳腺は検査をしていますが、甲状腺、唾液腺、耳下腺などの検査は行なっていないので症例提出が難しい....
どこかの病院に研修、実習に行かないといけません。

なかなかハードルが高いですね。

近年、健診領域が出来たのでそちらで受験は可能ですね。


認定は超音波の基礎、臨床などの試験なので知識として大切なことです。
JABTSは静止画、動画の読影試験と言うことでやはり大切なことで...両方資格があると一番いいのでしょうね。



表在領域ではなく、乳腺領域、甲状腺領域に別れたら、もう少し認定をとる技師が増えるかも? どうかな? 

6 件のコメント:

  1. これからの時代はどんどん資格の重要性が増しますよね。
    うちの病院の超音波技師では日超医の体表試験認定技師が4人、JABTSの試験の受験者(試験はありますが資格ではないですよね?)が1人います。関連病院にもそれぞれ1人ずついます。
    JABTSは、講習、受験の意義がいまひとつ不明瞭なため、札幌からわざわざ受講するのに二の足を踏んでいます。今のところ日超医を優先して、余裕があるときにJABTS、という感じです。

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  2. hidechin先生

    JABTSの試験は実力試験ですから、特に効力を持っているわけではないと思います。

    私の住む地域では、超音波検査自体医師が行なっている施設が多いので、日超医の試験を受ける際に提出する、症例(本人が検査中に撮影したもの)が集められないのが現状なのかな?とも思っています。

    あとは、スクリーニングで乳腺超音波を行なっていても、甲状腺を検査していませんと言う人は、やはり難しくなるのかな?と思いますが...

    「どうして?」と聞かれると、う〜ん...どうしてでしょう? 

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  3. もうすぐアラフォー技師2010年10月21日 11:49

    先日ここを見つけてちょくちょく見させていただいてます
    自分は関東近県で超音波検査に携わっております(♂)

    超音波認定技師(超音波検査士の事でいいですよね?)に
    関してですが、こちらの地域で言うと、何かしらの領域で
    と言う事であれば、かなりの人数が持っているかな?と
    言う認識でいます。

    正し体表領域で、となるとやや少ないかな?とは思いますが…

    マンモグラフィ撮影認定技師に比べてなぜ少ないかと言う事
    ですが、あくまで私見ですけど、必要に迫られないというか
    とくにそれが無くても業務上差し支えがない、と言うことも
    一因かなと思います
    検査技師全般に言える事ですが、どうも学会をあげて何かを
    すると言う事が苦手と言うか…放射線学会などを見習うべき
    ところは多々あるかな、と思います

    ちなみに妻はいわゆる民間検診会社に所属(正確に言えば日雇い
    みたいなもんですが)で超音波検査に従事していますが、正直
    その状況(機械や人数などなど)を聞くと閉口してしまいます

    JABTSも含めて、ようやく最近その辺りの話題も出てくる事が
    ありますが、あの業界の対処次第では、病院レベルがどんなに
    頑張っても、いわゆる見逃しは減らないかなと

    話がややそれましたね…
    ちなみに自分も乳腺超音波を行っております
    最近は女性技師が担当していたのですが、産休に入り、また
    男性技師が担当せざるを得ない状況で…
    乳腺は簡単そうで奥がもっとも深い領域ですよね

    またちょくちょく覗かせて貰いますね


    JABTS毎年行ってたんですが…さすがに札幌は遠いですね…

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  4. もうすぐアラフォー技師さん

    コメントありがとうございます。
    体表領域は、私が考えるに...やはり甲状腺、耳下腺、唾液腺など乳腺以外の検査をしている技師が少ないのが原因のような気もします。
    総合病院でないと、症例は集まらないでしょうし...健診センターでは同じような疾患しか集まりません。

    実習に行くにも、出す側、受け入れる側も余裕がありませんしね。


    でも、乳腺の検査をする技師が増えて来ましたから、これからは体表領域の検査士も増えるような気がします。


    これからも、よろしくお願いします。

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  5. もうすぐアラフォー技師2010年10月23日 8:22

    何度も申し訳ありません。
    テクニカル的なと言うか、基本的な考えはMarthaさんの
    おっしゃる通りだと思います。

    ただJABTS等が推し進めようとしている、公的検診に超音波を
    と言うような動きのなかで、『認定が必要だ』と言う状況に
    なれば、もっとみんなが取る(らざるを得ない)のかなと…。

    ただ、そうなると乳腺専門の認定が必要となってはくるでしょ
    しね、JABTS実力試験もいずれそういった事を見据えての事だ
    と聞きました。

    何にしても、Marthaさんの様な、知見も経験もあるかたが
    受験できないのに、まったく臨床経験もない、MRもどきの様な
    方たちが(失礼な言い方ですが)受験できてしまう今の認定
    制度はそろそろ見直して貰いたいと思います。

    ところで、症例の方を見させて頂くには、メールをするだけ
    でよろしいのでしょうか?

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  6. もうすぐアラフォー技師さん

    J-startの結果如何によっては超音波検査技師の需要は多くなるでしょうし、精度も上げておく必要があると思います。実力試験の判定も認定の形になって行くかもしれませんね。

    メールいただければ、パスワード発行します。
    ただ...最近忙しくて、ゆっくりWeb siteを作る時間がなく症例を増やせていません...。

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