2010年7月17日土曜日

ジレンマ

私の職場では乳腺の検査はMMG、MRI、超音波、そして穿師吸引細胞診ができます。

MMGで引っ掛かった人は超音波検査を行い、疑わしい場合は細胞診の検査となるわけです。
CNB、MMT などは出来ません。

悪性となった場合、もしくはそれ以上の検査が必要な場合は紹介となるわけですが、紹介状の返事ってなかなか帰ってこないのです。

返ってくるのは、まず、「受診されました、検査を行い結果は後日連絡します。」という内容の受診報告が最初に送られてきて、その後どうなったか...?の結果は送られてこないことがあります。

あとは、結果が送られて来ても「右もしくは左乳癌」とだけ書かれていて、

『出来たら組織型も知りたいなぁ....』なんて思ったりもします。

本心を言うと、病理画像も見たい!! なのですが、そこまでは言いませんが...
せめて最終病理診断を教えてもらえるとこちらも勉強になるのですが...


他の検診機関の方はどうされているのでしょう? 


今日も先週の細胞診の結果を受けて、自分の思っていたのと少し異なる結果でした。
私は乳頭線管癌、もしくはDCISを疑って報告書を書いたのですが、細胞診の結果は多数のリンパ球を背景に悪性細胞が見られると言うものでした。
リンパ球...と聞いて思い浮かべるのは「髄様癌」
ムムム
....

超音波検査をしながら1点気になっていたのが、不整形低エコー腫瘤のそばにモコモコした小さな高エコーの塊の様なものがあり、なにかなぁ...?と思っていたのですが、リンパ球の浸潤だったのかな? おや?

細胞診の部屋に行って顕微鏡を見させてもらうと、確かにリンパ球だらけで、上皮成分が少ない。細胞診の人の話しだと細胞の感じが「小葉癌」のようにも見える...と。


う〜ん。

小様癌のリンパ球浸潤...? 


こんな風に悩む症例は、やっぱり病理画像が見たいと思うのです。
なぜ、エコーでこんな風に見えたのか、知りたいのです。


病理検査を行なっている施設で検査をしている人がうらやましい!! 


周術期機関の先生方には紹介元の検診センターに、是非病理結果を詳しく書いて返してもらえると、検診センターで働く技師の励みになるんだけどなぁ...。


検診センターの検査技師のジレンマです....


知りたい気持ちが高まって、勉強会ごとに総合病院の技師さんに声をかけ友達になろうとしています。出来れば病理学会などに参加して、病理検査室の技師さんと友達になれたら良いんだけど....(ナンパ?)


他の検診施設の皆さんはどうされているんでしょうねぇ?
自分の行なった検査へのフィードバック...

2 件のコメント:

  1. 同じ検査をしている人たちが集まる勉強会に行くと、知り合いになって色々と情報交換したりしたいなぁという気持ちよくわかります。
    知り合った人と私は写メでエコー画像送ったりして「これ何やと思う?」とプチ症例検討会をよくします。

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  2. yanchangさん

    コメントありがとうございます。
    『プチ症例検討会』良いアイデアですね。今度やってみます。
    健診センターではフラストレーションの塊です。

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