2010年7月5日月曜日

わずかな不安

先日、乳腺外科の先生の異動がありました。


私の職場は検診センターで、近くの病院から週に3回非常勤という形で来られていました。
技師の指導に熱心だった先生が他の施設へと異動されたので、うちの職場には新しい先生が来られるわけです。



われわれ超音波検査技師はやはり医師の指導と信頼があってこそだと思うのです。
超音波検査というのは、誰が行なっても良いわけです。
医師によっては、「自分でやったものでなければ信じられない」といって技師に検査をさせてもらえないこともあります。
それはレントゲンと違って超音波検査は独占業務ではないし、検査が客観性に欠けるからだとおもうのです。検査をした人が異常がないと言えばそれまでです。

だからこそ、医師と同じ判断が出来るように指導してもらい、自ら勉強し信頼してもらえる検査が出来るようにならなければいけないのだと思います。


そうして自分の病院のカンファレンスにも院外の私たちを呼んでくださり指導していただいた先生がいなくなると、少し不安に感じます。

病理結果が分からなければ、超音波検査のフィードバックが出来ないので上達しないと思うのです。


われわれコメディカルは医師によって大きく左右されます。
検査室に通ってくださる先生がいらっしゃれば頑張ろうと思います。
でも、どんなに頑張っても検査のデータを信用してもらえないとモチベーションも下がって来ます。



今回の医師の異動では何となく、将来にわずかな不安を感じています。


いくら自分で頑張ってもどうにもならないことはあります。

2 件のコメント:

  1. お久しぶりです、mamachanです。

    信頼していた先生の異動があったのですね。残念ですね。
    不安になる気持ちとっても良くわかりますよ。
    次にいらっしゃる先生が、また技師の仕事に積極的に関わって
    くださる方だと良いですね。

    毎日ほぼ同じ仕事をしていて、しかも人間相手だと、精神的には結構追いつめられることもありますよね。
    褒められることも、感謝されることも、まずないですし。
    いかに良い状態でモチベーションを保ち、さらに高められるかが、検査技師にとっての進歩の土台になりますよね。

    先日、乳癌学会に参加した際、私は超音波に関連するセッションを中心に選んで参加していたのですが、あるセッションで、司会の先生が会場の参加者に対して「先生たちの施設では、誰が超音波検査をしますか?」という問いかけをしたのです。
    検査技師に任せる(検査技師が行う)というのは、半数もいなかったのですよ。
    がっかり!!
    施設によって超音波検査に期待するものは違うのかもしれませんが、検査技師はまだまだだなーって思いましたよ。

    でも、やれることやって、頑張りましょうね!

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  2. mamachanさん

    本当に臨床検査技師という資格はもろいものです。

    以前(10年以上前)尿沈渣を見ていて、検査室からは変形赤血球や尿細管上皮細胞などくわしくレポートに書いて提出していたのですが、医師から「そんなの見てない」と言われ、ガッカリしたことがありました。
    我々は、勉強会などに参加し少しでも臨床の役に立てればと思い結果報告書にコメントを書くのですが、報われないなぁ....と思うことも多々あります。

    それでも、誇りと自信を持って自分の仕事をするのみです。
    超音波検査も「技師は要らない」と言われればそれまでです。でも、そうならないように努力をし続けなければいけません。

    乳腺超音波検査も技師が行なうのはまだまだ少ないのですね。(JABTSの講習会などは人が多いので結構浸透しているのかと思っていました....)

    地道にコツコツ頑張りましょう。

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