2009年10月25日日曜日

浸潤性微小乳頭癌

水曜日、超音波検査を行い、強く悪性を疑う人に穿刺吸引細胞診を行いました。
その結果を見せてもらいに金曜日にカメラを持って細胞診の部屋へ行きました。

細胞検査士の人から、『すごいの出たよ』と言われ、『え?』と思い顕微鏡をのぞきました。


浸潤性微小乳頭癌(invasive micropapillary carcinoma:IMPC)を強く疑う。と、言われました。そこには、教科書に載せてもいいような典型的な像がありました。

超音波所見は等エコーで、後方エコーもやや増強。粘液癌を疑うとして、C5で出しました。

粘液は?と尋ねると、ない事もなかったけど...と言う答えでした。
粘液癌の一部が微小乳頭癌となったのか、微小乳頭癌の一部が粘液産生能を獲得したのかわからない。細胞診的には後者の感じがすると言う事でした。
腫瘤の一部に粘液が溜まっているようにも見えるところがあったように見えたのは...? 

同側の違う場所に低エコー域があり、DCISか乳腺症か? と言う所見もありました。
反対側にも乳管の拡張が目立つところがありました。





浸潤性微小乳頭癌...超音波所見は特徴的な画像はなく、硬癌のように描出されたり、粘液癌のように描出される事もあります。
通常の乳がんよりも脈管侵襲、リンパ節転移の頻度が高いとされています。

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