2009年12月8日火曜日

カラーとエラスト

今日は術前カンファレンスでした。

エコーだけでなく他の検査の結果も判るし(術式も)、カンファレンスは行ける時にはなるべく参加しています。

さて、最近気になる事があります。
それは、超音波検査は基本は白黒のBモードですが、カラーをかけたり、エラストで硬さを調べたり、さらには石灰化が光って見えたりと、各社色々な機能がついていて、それを使いながら検査をして行くわけです....。

とても便利なのです。



本当に便利なのでしょうか?


きちんと使う側が理解して、正しく使っていれば便利だと思うのですが、安易に使っていると大変な間違いをしてしまうのではないだろうか....?

例えばエラスト。Bモードがきちんと描出されて初めてその機能が使えるわけだし、正しく同じ断面で圧迫されていないと正しい評価は得られません。
カラーはどうでしょう?
「血流があればカテゴリーをあげても良いんだよね?」とある人が言っていました。
良性のものでも血流が豊富なものはあります。


簡単にボタン一つで検査できてしまうわけですが、使う側が、きちんと理解して使いこなさなければ、間違った判断をしてしまいます。

以前、研修会で同じ腫瘤を2人の技師がカラーをかけ血流を比べた写真が出されました。
全く違う写真でした。一人は押さえすぎのためか、血流信号が捕らえられていませんでした。

便利な技術はどんどん出て来ますが、それを使いこなすだけの技量がこちらにも必要という事だと思います。
ボタンを押せば何かしら、数値がでます。数値がでるとそれが一人歩きしてしまいます。

検査をするのは、新しい技術に遅れないように、日々勉強ですね。

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