2011年10月24日月曜日

乳癌検診学会 その2

今回聞きたいセッションがあったのですが、自分の発表と重なっていて聞くことが出来ませんでした。


それは、精度管理に関するもので検査者に対する基準と言うものです。
聞かれました?

抄録を読んだ時に、日超医の超音波検査士の扱いのことが書いてあり少々興味がありました。



自分の発表が終わって、移動しましたがぎりぎり間に合いませんでした。
どういう話だったのかなぁ...?と気になりながら、聞いていました。

全員のプレゼンがおわり、ディスカッションのところでまた少しその話題になりました。

で、表在の資格を取るのは検診センターでは難しいのではないか?と言う意見がありました。

全くその通りなのです。
試験を受けるには症例の提出が必要なわけですが、病理最終診断までが必要なわけです。
検診センターにいるとそれらを集めるのが本当に大変なのです。
紹介状の返信もあったりなかったり...書かれている症例を集めるのも大変です。
健診領域で受験する時は最終診断が必要ないのでコレは受験しやすいです。
実際、超音波検査士の資格はやはり、総合病院のような大きな病院でないとなかなか難しいなぁ...と感じることがありました。

乳腺と甲状腺、耳下腺、唾液腺などを分けたら?という意見もその場で出ましたが、それは日超医のほうから却下。
まぁ、それも何となくわかります。しょうがないところだと思います。
確かに乳腺の為だけにこの資格がある訳ではないですし...

ただ、この難しさというのは先生方はもちろん、総合病院に勤務している人にはわからないだろうと感じていましたが、
こういった場で話題になったのは少し嬉しい(?)気もしました。

あの場の結論は両方取得すればよい。となったのですが、この両方というのはJABTSのA,B判定と検査士の表在と言う意味だったのか、
表在と健診領域を両方という意味だったのか...?ちょっと聞き逃してしまいました。


超音波検査士の資格は基礎の物理の原理を勉強すると言う意味でとても大切なことだと思います。
が、やはり検査に携わっている人誰でも受験できるものでもないかな?という感じもいたします。
近くに認定医の先生もいないとだめだし....



なかなか、資格って難しいですね。
ただ、何かを目指して、目標に頑張ると言うのは良いかもしれません。



学会の感想...つづく。

2 件のコメント:

  1. 超音波検査士ですが、すべての最終診断が病理組織学的に診断がついたものでなくても大丈夫です。

    良性の所見の症例はオペの病理まで揃っていることのほうが稀ですから、そこは症状、検査、他の画像診断の結果から総合的に判断するか、経過を追って臨床的に推定した症例でもかまわないそうです。

    甲状腺疾患ならば、バセドウや橋本病は生化学データとの比較で十分でしょうし、濾胞腺腫や腺腫様甲状腺腫はよく見かける症例でしょうから、教科書に載るような典型的な画像を載せられれば大丈夫です。

    悪性腫瘍も甲状腺腫瘍(悪性疑い)という表現でも構わないレベルでいいそうです。

    また健診領域と違い、同じ最終診断名の症例が2件あっても大丈夫です。

    専門医の先生ですが、あちこち声をかけていけば誰かつかまります。

    学会や勉強会で直接声をかけてみるのもいいかもしれません。

    私は今回の受験では、超音波診断装置のメーカーの営業さん経由で先生にお願いしました。

    一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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  2. yanchangさん 

    コメントありがとうございます。
    そうですね、症例集めてチャレンジするというのは大切なことだと思っています。


    一般的に、やはり健診センターでは技師が行っている検査のなかに表在全ての領域をカバーしているものは少ないと思うのです。
    甲状腺検査を実際行っていないところもありますしね。
    健診で検査技師が検査を行なっているのは、腹部、乳腺など(頸動脈もかな?)がわりと多く甲状腺、耳下腺、唾液腺となってくると割合が減るのも事実かな?と言う印象です。その施設が許せば、他施設に研修に出かけるというのもいいですね。
    なので、やはり甲状腺領域がネックになっている人がいるのは間違いないと思っているところです。

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