2011年6月19日日曜日

FEA(Flat epithelial atypia)ってなんだ?

年に2回行われる「乳腺診断フォーラム」に参加してきました。

各施設の症例検討と、特別講演が行われます。
今回の特別講演はデジタルマンモグラフィーについてで、専門的なことまではよくわかりませんでしたが、アナログとデジタルで画質が変わり、見えていたものが見えなくなったり、画質の調整が大切なんだと言うことを感じました。

そう言えば、MMG読影講習会ではフイルムで教えてもらって(虫眼鏡持って...)理解できたような気になって、職場に帰りモニターに映し出されている大きくなった画像を見るので、ピンと来なかったことを思い出します。


ところで、症例検討の方で出ました、出ました。
FEA(Flat epithelial atypia)

本当に最近よく聞くんです。勉強会などに行くとわかりにくい症例などのときに最後の病理解説でFEA

なんでしょう?これは、いったい。

FEA は乳がん前駆病変とされており、乳管内増殖病変の中に分類されているようです。
Flat typeの病変をcolumnar cell lesionとし、その中のcolumnar cell hyperplasia がFEAに該当するようです。

この辺から、だんだんややこしくなってきます。私も頭が混乱します。
機会があるたびに先生に聞いたり、ネットで調べたりした自分の解釈です。
間違っていたらご指摘下さい。


要するに、乳管内に増殖性の病変が出来ている。過形成で異形も強いけれど、がんとは言えない。でも将来がんになりそうだ。と言う感じなのだと思います。
がんと言えたら、DCISとなるのでしょう。(きっと)

すると、正常乳管→ちょっと増殖→すごい増殖(過形成)→異形が強くなる→癌?→癌
こんな感じなのでしょうか?

最近よく耳にするのは、どうしてかな?と思っていたので、せっかくなので質問してみました。
「画像検査の精度が上がった為に、微妙な変化を見つけることができるようになり、見つかる機会が増えた。もしくは、女性の体になんらかの変化があり増えてきているのか?」

病理の先生が3人答えてくださいました。
昔からあったように思うと言われる先生と、最近確かに増えてきていて、女性の体に変化があるのでは?言われる先生とでした。

ふむ。


おそらく、はっきりとした答えはなく、両方の可能性があるのだと思います。
画像検査の精度があがり、早く発見できるのと、女性自身に何らかの変化。

画像検査をしている以上病理検査は切っても切れない間柄で、本当に勉強しないといけません。勉強すればするほど、わかったような、よりわからなくなったような...の繰り返しです。

私の職場は検診施設なので、病理がないのが残念なのですが、こうして機会があるごとに質問を続けて行きたいと思っています。


やっぱり、難しいです。

そして、flat epithelial atypiaって言いにくいんですよね〜。
質問の時もつっかえちゃいました。(^^;;



こんなに、大切な病理なのに、実は病理医が不足しているという事実もまた、忘れては行けませんね。





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