2011年6月20日月曜日

人に伝える画像

時々聞かれることがあります。
所見を読んで、C4とした後に病理結果を聞いて悪性だった場合...

『悪性だったから、C5ですか?』


「.....」



答えはNoです。
もちろん、その画像をみて、C5と言える所見を拾い上げることができれば、(他に思い浮かべる良性疾患がなければ)いいと思うのですが、悪性だからC5と言う訳ではないと思うのです。


カテゴリー分類とはなんでしょう?

使わなくても、良いと言われる先生もいらっしゃいます。
1人で検査をして、1人で診断をして、誰にも見られることがないのなら、あるいは必要ないのかもしれません。
どう思って検査をした。何を疑って検査をした。それらがすべて言葉で書いてあれば良いのかもしれません。
それを、簡略化して分類分けしたものがカテゴリー分類だと思うのです。

同じ判断基準で分類をすることで、比べることができるものがあると思うのです。

以前、カテゴリーは自分がどう思ったか、人に伝えるメッセージと言われた先生がいらっしゃいました。

より悪性を疑う所見を拾うことができれば、カテゴリーは上がります。
カテゴリー判定する為に重要な所見があります。
前方境界線、ハロー、内部エコー、後方エコー、点状高エコーなどなど...
それらを見た時は、第3者に伝わるような画像を残さないといけません。

ハローありと判断すれば、ハローが見える画像を残す。
前方境界線の断裂があれば、断裂の画像、点状高エコー、のう胞内の充実部の立ち上がり、判断したものは自分が判断したような画像を残すことがとても大事だと思うのです。

フリーズのボタンを押す瞬間はとても大切です。(シネメモリもあります。)
押した後ちゃんと画像に自分の思い描いた画像になっているでしょうか?

画像検査って難しいですね。


自分の思いを人に伝えられる画像を残したいものです。



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