今日検査室の科長に「出張検診で乳腺超音波検査をするのはどうかな?」と相談をされました。
私の勤める検診センターはバスで地域をまわって検診を行なっています。
今は、胸部レントゲン、胃検診、MMG、婦人科、一般的な検尿、血圧、採血、心電図、眼底検査などの機械をバスに乗せて行って、公民館、集会所などで行なっています。
対象は地域の住民検診ですから、40歳以上となります。
で、それに乳腺超音波を加えたらどうかな?という問いかけだったのですが....
私は、すぐに「良い考えですね」とは言えませんでした。
まず、
1、乳腺超音波検査をどの位置づけで、行なうつもりなのかが科長の話しから読み取れなかったこと。
2、検診として乳腺超音波検査が本当に適しているのか? カテゴリー3以上で引っかかる人が増えすぎて、かえって精密検査外来がパンクしないだろうか?
3、同時にMMG検診が行なわれないこと。
4、乳腺外科の医師がいない出張検診会場で検査を行なって、後日超音波画像をすべて医師が見るのか?それとも技師の判断でするつもりなのか?
などなど....
超音波検査が優れていることは分かっているし、精密検査として必ず必要な検査であることは分かっているのですが....
何も異常の無い人を対象に行なう時にどうなのかな?と言う思いが少しあります。対象も高齢者ですし...
だから、なおさらこの質問に考えさせられました。(いまも考えています。)
確かにMMGでは分からないものも超音波で見つかることもあります。
う〜ん。
いま、行なわれているJ-startの結果を待ってからでも良いような気はしますが...。
2011年1月6日木曜日
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marthaさんへ
返信削除個人的には、同時併用検診が望ましと思っています。
JABTSから示された「マンモグラフィと超音波検査の総合判定基準」案では、「マンモグラフィを参照しながら、もしくは読影所見(超音波検査を行うことを前提に読影されたもの)を参考に超音波検査を行う場合を、同時併用検診と定義する。」としていました。
私たちのように、超音波検査を担当するものが、MMGの所見を理解して検査にあたれる体制、条件づくりが必要なのだと思います。
それと、超音波単独で検診するには、マンパワーがまだまだ不十分だと思います。
責任をもてる技量、実力をもった技師がどれだけそろえられるのでしょうか?
その点は、やっぱり不安ですね。
頑張りましょう!
mamachanでした。
mamachanさん
返信削除私も、MMGなしで検査するのはちょっと不安です。
これから先、超音波検査がどんどん必要になって来て、検査をするものがMMGの読影をキチンとできるようになり(医師と同レベルが理想)検査をすることができる環境を整えていかないといけないのでしょうね。
検査技師の技量もアップしていかないといけませんね。