2010年12月6日月曜日

人それぞれ

乳癌検診には色々な人が来られます。



ウチの施設では、乳腺超音波検査は1次検診のMMGで要精査になった人が主で、それ以外に本人希望で超音波検査と言うものがあります。

検査をする前にMMGを見るのですが、特に(私には)異常所見は見あたらないこともあります。
本人に『気になるところはありますか?』と訪ねると、
「ここにシコリがあるんです」と胸を指差され、「気になるので、来ました」と言われる方もあります。
こうして、自分で触って自覚して心配だから!と検診に来られる方がいると思えば...

明らかに皮膚の色も変色して、外見でもシコリがあるのが分かる方が1次検診のMMGから上がって来ることがあります。
気がつかなかったのだろうか....? 
『いつ気がつかれましたか?』と聞くと、「何かあるのは分かっていたけれど、若い時に乳腺症と言われ、またそれだと思っていた」と...
明らかに腋窩にも転移を疑うリンパ節があることも...。
1年、半年でも早く来て下さっていたら....と思いながら検査をすることも。



こうして、検査をしていると早くに見つかるのが一番!といつも思うのですが、それにはやはり自己検診で気がついてもらえたら良いなぁ...と思うのです。


2 件のコメント:

  1. たまに”なぜこんな大きいのに気づかないの?”っていう患者さんいますよね。自己検診の啓蒙はやはり必要ですね。
    それとときどきしこりを自覚しているのに検診に来る方がいますが、有症状の場合は検診ではなく、乳腺外来に直接受診して欲しいですね。このあたりがまだ世間一般には伝わっていないようです。

    返信削除
  2. hidechin先生

    おっしゃる通りです。自覚がある人が精密検査ではなく、自治体の検診を受けに来られます。
    中には乳癌術後の人までご丁寧に『ハガキが来たから、受けにきたわ』とおっしゃる方もいらっしゃいます。

    ただ、自覚のある人がどこに行ったら良いのか分からずに検診に来られるのも結構あると思います。
    乳腺外来の看板を上げている病院は行きづらいのか、知らないのか?
    そう言った人の受け皿...というか宣伝がもう少し必要なのかもしれません。

    大きな総合病院(周術期機関)は初診1ヶ月待ちというのは当たり前のようになっていますし....。

    返信削除