引き続き、超音波検査学会です。
今日はランチョンセミナーで「乳房自動スキャン」の話しを、もう一度聞いてみました。
結論から言うと、昨日の私の持った印象とは全く反対になりました。
昨日はあまり良い印象を持っていなかったのです。...というか、検査技師を否定されているような気が勝手にしていただけなんですけど....。
今日は亀田メディカルの戸崎先生の話しを聞いていて、なるほどなと何度も思ってしまいました。
超音波検査にはどうしても検査者の主観が入ってしまいます。
悪性だと思いながら検査をすれば、より悪性らしく見せようと写真を撮るでしょうし、またその逆もあり得るでしょう。
でも、それでは正しい画像診断は出来ないのだそうです。
あくまでも客観的にデータは集められなければいけないのです。
今日見せてもらった自動スキャンの写真は思ったよりもずっと綺麗でした。
むしろ均等に圧迫されているので乳管などは手動よりも綺麗な印象を持ちました。
そして、何よりあとから画像構築が出来ることが良いのだと思います。
本当に今までの超音波検査の常識とはまったく違う画像診断のようにさえ感じました。
これから、この検査の需要が伸びれば開発発展して行くでしょうし、これからが楽しみです。
もしかしたら、一次検診では自動スキャン、二次検査以降を人が行なう...なんてことになるのかもしれません。
今回の学会では、色々なたくさんの話しを聞くことが出来て有意義に過ごせたと思います。
明日から、頑張りましょう。
2010年5月9日日曜日
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こんにちは!
返信削除mamachanです。
学会参加お疲れ様でした。
私も、金曜夜の症例検討会から三日間JSS学会に参加していました。
乳腺関連を中心にして、セミナーや一般演題の発表などを選択していたので、おそらくmarthaさんとは何度も同じ会場内にいたことになるはずです。
「乳房自動スキャン」についての印象は、色々な意味をこめて「微妙!」かな~。
USによる乳癌検診が、制度としてまともに開始されたら、今の検査側の体制というか許容力では、まったく不十分だと思っているので、検診での自動スキャンは可能性としてはありだろうな、と思います。
むしろ、検診と精査、検診と診療をきちんと分けて考えるなら、自動スキャンありきで、マススクリーニングとしての活用をすすめていくほうがよいのかも知れませんね。
また、画像診断としてのUSを考えたなら、やはり検者に依存しない客観性のある検査の在り方が追求されるのは、当然のことと理解もできます。
ただ、一生懸命に乳腺USに取り組んでいる技師にとっては、心情的にはなかなか受け入れがたいものがあるのは、私の正直な感想です。
私たちの技術力をどうやって維持向上させ、継承していくかが、課題ですね。
さて、今回の学会での私の一押しは「整形外科」でしたよ。
イブニングセミナーは「整形外科」に参加しましたが、演者の方のお話がとても丁寧でわかりやすく、良かったと思いました。
私の勤務する施設でも、整形外科から肩腱板や関節周囲の腫瘤など検査依頼は比較的コンスタントに出てくるのですが、解剖が難しくて、私は何年やっても苦手な分野です。
でも、今回は、話を聞いていて目が覚めるような感じがあって、帰ったら違うスタンスで取り組めそうな、前向きな気持ちになれました。
こんな刺激がもらえれことが学会のよさなんだとあらためて、思いながら良い心持で帰ってこられました。
また、私も頑張ってみます。
では!
mamachanさん
返信削除学会お疲れさまでした。
学会会場のどこかで、きっとすれ違っていたでしょうね。
本当に「乳房自動スキャン」に関しては、受け入れがたい気持ちがあったのですが...
実際1日目のランチョンの「乳がんと戦う技術」の時にも、それから演題発表を聞いた時も、まだまだ子の機械はちょっとね...
という考えだったのですが、2日目のランチョンで戸崎先生の話を聞いてから、ちょっと心が動かされました。
というか、同じ超音波検査だけれど、違うモダリティーとして考えるべきなのかなという印象を感じました。
今後の開発に期待です。
私は整形外科領域は今回はぜんぜん聞かなかったのです。ホテルも少し離れたところだったので、イブニングセミナーもモーニングセミナーも取らなかったのです。
良い話しが聞けて良かったですね。
今回の学会は得る物が多く、私的にはとても満足しています。
また、頑張って行きましょう。
そう言えば、12階の機器展示の奥に『乳房健康研究会』のブースがあって、そこでもネックレスを売っていましたね。