先日、カンファレンスに参加していて驚いた...というか、考えさせられた症例がありました。
その患者様は...
2006年 検診でMMGで異常を指摘され、精査のため総合病院へ行き、CNB施行 良性
その後3年間フォローし変化なしと言うことで、近くの検診施設でフォローと言う形で私の働く職場へ検診フォローと言う形で紹介となりました。
2009.4 超音波検査で 不整形な低エコー腫瘤を認めるものの、2008.10の紹介元の施設で撮られたエコー所見と変化無く、CNB良性と言うことでしたが、念のためABC施行。良性。
2010.2 不整形低エコー腫瘤は大きくなっており、紹介元の総合病院へ再度紹介。精査の結果、乳頭腺管癌でした。
う〜ん。
この腫瘤は2006年の時点ではどうだったのでしょう?
異形性? 過形成?
画像所見として、細胞学的に悪性とは言いがたい物だったのか?
気になったので、細胞診の人に2009.4のABCのスライドを見せてもらいに行きました。
細胞検査士の人も気になったそうですが、これで癌と言い切るには所見が足りないそうで...
あとで見返すと確かに1点核小体が目立つところがあるようですが...
難しいですね。
異形性と癌の境目...というか、どの時点で『癌』と言うかは難しいのだと思います。
この患者様の場合は、4年目で悪性となってしまったわけですが、フォローって大事だなと思いました。
結果1cmにならない8mmで見つかっているので良かったと思います。
2010年5月17日月曜日
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