このサイトも1年半続きました。
その間いろいろなことがありました。
検査を始めて勉強したこと、失敗したこと。
考えたこと...
勉強会を立ち上げたことが一番の出来事かもしれません。
アクセス解析をみると、いろいろな所で多くの人に読んでもらっているようで、ありがとうございます。
これからのことを考え、勉強部屋としてセキュリティーの強化を考えています。
それまで、しばらくblogをお休みします。
今まで、読んでもらっていた皆様、ありがとうございました。
2011年1月14日金曜日
2011年1月9日日曜日
iPadでの学習法
乳腺診断フォーラムで講演をされた武部先生ですが、超音波の学習教材としてiPadを使っていらっしゃいます。
見せていただきましたが、とても良いと思いました。
もともとMac派なのでAppleと言うだけで、+イメージからスタートなのですが、実際見させてもらって、画像が自分の思うように大きくできるのが何より良いと思いました。
特に病理画像は好きなところが拡大できるのがとても良いと思います。
もちろん超音波は動画を見ることができるわけです。
福岡の検診学会でTOSHIBAのブースに置いてあったようですが、私は立ち寄ることができませんでしたので、今回このiPadを見るのをとても楽しみにしていました。
将来、App storeで売り出されないかなぁ....。
見せていただきましたが、とても良いと思いました。
もともとMac派なのでAppleと言うだけで、+イメージからスタートなのですが、実際見させてもらって、画像が自分の思うように大きくできるのが何より良いと思いました。
特に病理画像は好きなところが拡大できるのがとても良いと思います。
もちろん超音波は動画を見ることができるわけです。
福岡の検診学会でTOSHIBAのブースに置いてあったようですが、私は立ち寄ることができませんでしたので、今回このiPadを見るのをとても楽しみにしていました。
将来、App storeで売り出されないかなぁ....。
乳腺診断フォーラム
昨日は「乳腺診断フォーラム」がありました。
この会は年に2回行われており、私の住む県下の乳癌診断に携わる人があつまって行なわれています。毎回多くの人が集まり、会場に入りきれないくらい...(出遅れると、お弁当、ジュース、資料など足りなくてもらえなくなります。)
今回の症例検討は珍しい症例もあり、検診センターに勤める私としては、なかなか面白かったです。
超音波画像に限っていうと、人にうったえかけることのできる画というのはなかなか難しいなぁ...と思いながら見ました。
個人的な反省点としては、
「腫瘤非形成のC4とC5の違いはどこですか?」と聞かれた時に、はっきり答えられませんでした。
理由の一つは、福岡で行なわれたフイルムリーディングです。
こんなにはっきりハローがあるのにC4だったものがありました。結果的にハロー様にみえる...という解説だったと思うのですが...
それから、点状高エコーも区域性でも乳腺症にともなうものもあったりして...
反対側と比べる、区域性にある。
はっきりと浸潤所見と取れればいいと思うのですが、それを言葉にするのは難しいとおもいました。(それこそ自分の主観になってしまいます)
ガイドラインにも4(5)と書いてあるものが多いのも確かです。
最近自分の中で、ここがぶれているな〜と感じています。
ただ、一つ気を付けているのは、悪性だ!と思っても、ひと呼吸置いて、こんな良性ないかな?と考えるようにしています。
血流が多いのは悪性ばかりではありません。血流が多いと言うのは増殖傾向にあるということですから、良性でも増殖傾向にあれば血流も増えて来ます。
ハローに見えるけど...炎症やリンパ球が集まっていても周囲が高エコーに見えたりもします。
本当にこんな良性ないかな?と考えて、なければC5としています。
でも、これも主観でしかなく、ひとに伝わるように客観的に説明するのは難しいです。
まだまだ、勉強です。
さて、特別講演ですが今回は香川から「たけべ乳腺外科クリニック」の武部先生でした。
武部先生と言えば私の乳腺超音波検査の原点になった先生です。
まだ、乳腺超音波検査を始めて間もない頃、JABTSのランチョンセミナーで「実践塾」を聞いて(入塾して)本当に目からウロコが落ちたのを今でも覚えています。
始めた頃は、低エコーの腫瘤を見つけることが必死だったのですが、先生が動画を使って説明される「周囲を引き込む」イメージが本当によくわかるようになりました。
あれ以来、どんどん乳腺超音波が好きになって、今の私が出来上がったのは間違いありません。
今回の講演も「実践塾」でした。JABTSの診断基準とはひと味違う武部流診断基準で話しが進んで行きます。
JABTSの診断樹は少々(いや、ずいぶん)複雑過ぎて初心者には分かりにくくなっています。
ただ、精度管理上カテゴリー分類はおそらくどうしても必要になってくるため、多くの人に同じ概念で分類してもらうためにはしかたないのかな?という感じもしています。
多くの人と同じ概念、土俵で話しをするためには、やはりカテゴリー分類は必要なのだと思います。
武部先生の話は、まず見つけることが大事。動画をつかった講演はとてもイメージをつかみやすいです。腫瘤が回りを引き込んで行く感じは、多くの静止画を見るよりも、一回の動画を見る方が説得力があります。
MMGで見える小さな石灰化も超音波できちんと描出できるのです。
う〜ん...もしかして、見えていないと思っていたのは、描出されているのに気がついていないだけなのかもしれない...。
次回から石灰化、もう少し頑張って集中力をあげて検査してみましょう。
フォーラムの後は懇親会が行われました。
今までは、医師だけで行なわれていたようですが、今回は世話人の先生の配慮もあって超音波検査をする技師や放射線技師、病理、細胞診からも参加させてもらいました。
武部先生と一緒に来られていた技師さんとも話しをすることができました。
細胞検査士で超音波検査をしていらっしゃいます。自分で検査したひとの結果を自分で顕微鏡でみたり、切り出しに立ち会うことが出来るのはとても良いと思いました。
話しを聞いていると、先生とも「いつも意見がぶつかり合ってケンカをするんです」とおっしゃっていましたが、それはお互いに自分の信念がきちんとあり、信頼し合っているからだと思うのです。そんな風に医師と意見が言い合えるのは、少しうらやましいなぁ...と思いました。
私の職場では検査室と医局は物理的な距離だけでなく、精神的な距離がとても遠いと感じています。
今回の色々な人が参加した懇親会は、違う職種の人の話しが聞くことが出来てとても楽しく、私にはとても刺激になりました。
さて、余談ですが..武部先生と話しをしていて、意外な共通点がありました。
私の大好きな、TBSアナウンサーの安住さんの「日曜天国」、文化放送の「大竹まことのゴールデンラジオ」のPodcastを聞いていらっしゃるとか...。
安住さんのシュールな笑いを武部先生も好きなんだなぁ...と思うと、ちょっと嬉しくなりました。
この会は年に2回行われており、私の住む県下の乳癌診断に携わる人があつまって行なわれています。毎回多くの人が集まり、会場に入りきれないくらい...(出遅れると、お弁当、ジュース、資料など足りなくてもらえなくなります。)
今回の症例検討は珍しい症例もあり、検診センターに勤める私としては、なかなか面白かったです。
超音波画像に限っていうと、人にうったえかけることのできる画というのはなかなか難しいなぁ...と思いながら見ました。
個人的な反省点としては、
「腫瘤非形成のC4とC5の違いはどこですか?」と聞かれた時に、はっきり答えられませんでした。
理由の一つは、福岡で行なわれたフイルムリーディングです。
こんなにはっきりハローがあるのにC4だったものがありました。結果的にハロー様にみえる...という解説だったと思うのですが...
それから、点状高エコーも区域性でも乳腺症にともなうものもあったりして...
反対側と比べる、区域性にある。
はっきりと浸潤所見と取れればいいと思うのですが、それを言葉にするのは難しいとおもいました。(それこそ自分の主観になってしまいます)
ガイドラインにも4(5)と書いてあるものが多いのも確かです。
最近自分の中で、ここがぶれているな〜と感じています。
ただ、一つ気を付けているのは、悪性だ!と思っても、ひと呼吸置いて、こんな良性ないかな?と考えるようにしています。
血流が多いのは悪性ばかりではありません。血流が多いと言うのは増殖傾向にあるということですから、良性でも増殖傾向にあれば血流も増えて来ます。
ハローに見えるけど...炎症やリンパ球が集まっていても周囲が高エコーに見えたりもします。
本当にこんな良性ないかな?と考えて、なければC5としています。
でも、これも主観でしかなく、ひとに伝わるように客観的に説明するのは難しいです。
まだまだ、勉強です。
さて、特別講演ですが今回は香川から「たけべ乳腺外科クリニック」の武部先生でした。
武部先生と言えば私の乳腺超音波検査の原点になった先生です。
まだ、乳腺超音波検査を始めて間もない頃、JABTSのランチョンセミナーで「実践塾」を聞いて(入塾して)本当に目からウロコが落ちたのを今でも覚えています。
始めた頃は、低エコーの腫瘤を見つけることが必死だったのですが、先生が動画を使って説明される「周囲を引き込む」イメージが本当によくわかるようになりました。
あれ以来、どんどん乳腺超音波が好きになって、今の私が出来上がったのは間違いありません。
今回の講演も「実践塾」でした。JABTSの診断基準とはひと味違う武部流診断基準で話しが進んで行きます。
JABTSの診断樹は少々(いや、ずいぶん)複雑過ぎて初心者には分かりにくくなっています。
ただ、精度管理上カテゴリー分類はおそらくどうしても必要になってくるため、多くの人に同じ概念で分類してもらうためにはしかたないのかな?という感じもしています。
多くの人と同じ概念、土俵で話しをするためには、やはりカテゴリー分類は必要なのだと思います。
武部先生の話は、まず見つけることが大事。動画をつかった講演はとてもイメージをつかみやすいです。腫瘤が回りを引き込んで行く感じは、多くの静止画を見るよりも、一回の動画を見る方が説得力があります。
MMGで見える小さな石灰化も超音波できちんと描出できるのです。
う〜ん...もしかして、見えていないと思っていたのは、描出されているのに気がついていないだけなのかもしれない...。
次回から石灰化、もう少し頑張って集中力をあげて検査してみましょう。
フォーラムの後は懇親会が行われました。
今までは、医師だけで行なわれていたようですが、今回は世話人の先生の配慮もあって超音波検査をする技師や放射線技師、病理、細胞診からも参加させてもらいました。
武部先生と一緒に来られていた技師さんとも話しをすることができました。
細胞検査士で超音波検査をしていらっしゃいます。自分で検査したひとの結果を自分で顕微鏡でみたり、切り出しに立ち会うことが出来るのはとても良いと思いました。
話しを聞いていると、先生とも「いつも意見がぶつかり合ってケンカをするんです」とおっしゃっていましたが、それはお互いに自分の信念がきちんとあり、信頼し合っているからだと思うのです。そんな風に医師と意見が言い合えるのは、少しうらやましいなぁ...と思いました。
私の職場では検査室と医局は物理的な距離だけでなく、精神的な距離がとても遠いと感じています。
今回の色々な人が参加した懇親会は、違う職種の人の話しが聞くことが出来てとても楽しく、私にはとても刺激になりました。
さて、余談ですが..武部先生と話しをしていて、意外な共通点がありました。
私の大好きな、TBSアナウンサーの安住さんの「日曜天国」、文化放送の「大竹まことのゴールデンラジオ」のPodcastを聞いていらっしゃるとか...。
安住さんのシュールな笑いを武部先生も好きなんだなぁ...と思うと、ちょっと嬉しくなりました。
2011年1月6日木曜日
出張検診での乳腺エコー
今日検査室の科長に「出張検診で乳腺超音波検査をするのはどうかな?」と相談をされました。
私の勤める検診センターはバスで地域をまわって検診を行なっています。
今は、胸部レントゲン、胃検診、MMG、婦人科、一般的な検尿、血圧、採血、心電図、眼底検査などの機械をバスに乗せて行って、公民館、集会所などで行なっています。
対象は地域の住民検診ですから、40歳以上となります。
で、それに乳腺超音波を加えたらどうかな?という問いかけだったのですが....
私は、すぐに「良い考えですね」とは言えませんでした。
まず、
1、乳腺超音波検査をどの位置づけで、行なうつもりなのかが科長の話しから読み取れなかったこと。
2、検診として乳腺超音波検査が本当に適しているのか? カテゴリー3以上で引っかかる人が増えすぎて、かえって精密検査外来がパンクしないだろうか?
3、同時にMMG検診が行なわれないこと。
4、乳腺外科の医師がいない出張検診会場で検査を行なって、後日超音波画像をすべて医師が見るのか?それとも技師の判断でするつもりなのか?
などなど....
超音波検査が優れていることは分かっているし、精密検査として必ず必要な検査であることは分かっているのですが....
何も異常の無い人を対象に行なう時にどうなのかな?と言う思いが少しあります。対象も高齢者ですし...
だから、なおさらこの質問に考えさせられました。(いまも考えています。)
確かにMMGでは分からないものも超音波で見つかることもあります。
う〜ん。
いま、行なわれているJ-startの結果を待ってからでも良いような気はしますが...。
私の勤める検診センターはバスで地域をまわって検診を行なっています。
今は、胸部レントゲン、胃検診、MMG、婦人科、一般的な検尿、血圧、採血、心電図、眼底検査などの機械をバスに乗せて行って、公民館、集会所などで行なっています。
対象は地域の住民検診ですから、40歳以上となります。
で、それに乳腺超音波を加えたらどうかな?という問いかけだったのですが....
私は、すぐに「良い考えですね」とは言えませんでした。
まず、
1、乳腺超音波検査をどの位置づけで、行なうつもりなのかが科長の話しから読み取れなかったこと。
2、検診として乳腺超音波検査が本当に適しているのか? カテゴリー3以上で引っかかる人が増えすぎて、かえって精密検査外来がパンクしないだろうか?
3、同時にMMG検診が行なわれないこと。
4、乳腺外科の医師がいない出張検診会場で検査を行なって、後日超音波画像をすべて医師が見るのか?それとも技師の判断でするつもりなのか?
などなど....
超音波検査が優れていることは分かっているし、精密検査として必ず必要な検査であることは分かっているのですが....
何も異常の無い人を対象に行なう時にどうなのかな?と言う思いが少しあります。対象も高齢者ですし...
だから、なおさらこの質問に考えさせられました。(いまも考えています。)
確かにMMGでは分からないものも超音波で見つかることもあります。
う〜ん。
いま、行なわれているJ-startの結果を待ってからでも良いような気はしますが...。
2011年1月5日水曜日
MMGのブラインドエリア?
「おや?」と思う症例を経験しました。
1次検診MMG - MLOのみで、L領域のかなり深い位置に半分かくれるくらいのFAD(として取ってありました)?mass? がうつって2次検査となったわけです。
で、追加撮影CCでは MLOでうつっていたFADっぽいもいものははきりせず、放射線技師さんもMLOの拡大追加撮影をして下さっていました。
拡大すると、ますますはっきりとしなくなりました。
検査の前にそのMMGを見て、腫瘤ではないのかな?という印象で検査を始めました。
すると、B領域、ほとんど乳腺の外より(体の中心に近い方です)に、はっきりとした低エコー腫瘤をみとめました。
ムムム....?
場所的にMMGで挟みきれなかったことも考えられます。追加CC、拡大MLOで上手く挟めてなくて「伸びてきえた?」と思わせたのかな?とか...?
AやB領域の内側って意外に超音波でも盲点になりやすいエリアだと思うのです。乳腺が終わっている..とおもい走査をやめてしまったり..。
MMGでもおそらく挟みにくいブラインドエリアに相当するのではないかな?と思います。
今回も、はっきりは分かりませんが、そうではないかな?と思います。
エコーもWhole Breast scanは大前提ですが、やはり気をつけないといけないと改めて感じました。
1次検診MMG - MLOのみで、L領域のかなり深い位置に半分かくれるくらいのFAD(として取ってありました)?mass? がうつって2次検査となったわけです。
で、追加撮影CCでは MLOでうつっていたFADっぽいもいものははきりせず、放射線技師さんもMLOの拡大追加撮影をして下さっていました。
拡大すると、ますますはっきりとしなくなりました。
検査の前にそのMMGを見て、腫瘤ではないのかな?という印象で検査を始めました。
すると、B領域、ほとんど乳腺の外より(体の中心に近い方です)に、はっきりとした低エコー腫瘤をみとめました。
ムムム....?
場所的にMMGで挟みきれなかったことも考えられます。追加CC、拡大MLOで上手く挟めてなくて「伸びてきえた?」と思わせたのかな?とか...?
AやB領域の内側って意外に超音波でも盲点になりやすいエリアだと思うのです。乳腺が終わっている..とおもい走査をやめてしまったり..。
MMGでもおそらく挟みにくいブラインドエリアに相当するのではないかな?と思います。
今回も、はっきりは分かりませんが、そうではないかな?と思います。
エコーもWhole Breast scanは大前提ですが、やはり気をつけないといけないと改めて感じました。
2011年1月2日日曜日
新年あけましておめでとうございます
遅ればせながら、いつもblogを読んでもらっている皆様
新年あけましておめでとうございます。
今年も超音波検査をしながら気がついたことを、ぽつりぽつりとつぶやいてみたいと思います。
なんとなく始めたこのブログも気がつけば色々な方に見つけていただいて読んでもらっているようです。
本当にありがとうございます。
今年もまた、頑張りすぎず気楽につぶやいて行きますので、末永くよろしくお願いします。
新年あけましておめでとうございます。
今年も超音波検査をしながら気がついたことを、ぽつりぽつりとつぶやいてみたいと思います。
なんとなく始めたこのブログも気がつけば色々な方に見つけていただいて読んでもらっているようです。
本当にありがとうございます。
今年もまた、頑張りすぎず気楽につぶやいて行きますので、末永くよろしくお願いします。
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