2010年8月19日木曜日

ティーカップサイン

MMGでティーカップサインがあると、それは良性石灰化です。


先日乳腺精密検査外来で超音波検査をしていた時、私は検査の前にMMGを見るのですが、これはティーカップサインなのかな?という石灰化が見られる人がいました。

これは....?
乳腺症....? 

超音波では嚢胞壁にキラキラ光る石灰化がたくさんでした。
本当に綺麗に嚢胞壁に光っています。
(DCISやコメドの石灰化とは超音波でも感じが違いました)


精密検査外来ではMMGで怪しいぞ!と言う人が超音波検査にやってくるので、なかなかこういった症例に出会うことがありません。

ティーカップサインも1次読影では見かける機会もあるかもしれませんが、精密検査ではなかなか見ることがなく、そしてその超音波検査をすることがなかったので、あのMMGが超音波ではこんな風に見えるんだ...と少し感動しました。


MMGで見えたものを超音波だとこんな感じ...と思いながら検査するのは本当に勉強になります。

今回は思いがけず、ティーカップサインに出会いました。

2010年8月9日月曜日

シコリには気がつかない? 

私の働いているところは検診センターです。
なので、「見るからに!」というすごい症例に当たることはあまりないのですが、それでもやはり、たまに「どうしてここまで気づかなかったのか?」と思う所見に出会うことがあります。




ある人は2cm近い手で触れるシコリに気がつかなかったという女性がいらっしゃいました。シコリには気がつかなかったけれど、『最近乳頭分泌があるんです』とそちらを訴えていらっしゃいました。
そんなもんなのかなぁ〜...と思い、私ももしこの仕事に携わっていなかったら、自分の胸に触らないかしら?と思ってみたり...
同世代だったので、検査中ちょっと心が痛みます。
お子さんはいるんだろうか? 何歳くらいかな?とか...
つい考えてしまいます。

もう一人は昔、右乳癌で全摘をされた方で術後1年半くらい病院に通ったけれど、その後何となく行くのを(勝手に)やめ、5年、10年経ったら大丈夫と思い込んでいらっしゃいました。
『安心して全然自分で触ることをしていませんでした。』とおっしゃいました。
左に2cmをこえるシコリです。
全く気がつかなかった...と。 

う〜ん....

考えてしまいます。


自分の胸です。
そんなに触らないものなのかなぁ〜? 気がつかないものなのかなぁ?
私はこの検査に携わっているから、そう思うだけなのかなぁ? 
意外に自分も気がつかないかもしれないなぁ....



う〜ん....

2010年8月7日土曜日

鵜戸神宮の御乳岩

4日間夏休みをいただいて、宮崎に旅行に行っていました。
旅行の様子はマーサのつぶやきでも書いていますが...
途中「鵜戸神宮」と言うところに立ち寄りました。
そこには、御乳岩という御神徳があります。

『おちち』と聞いて、拝まずに帰るわけにはいきません。
さっそく本殿までの長い道のり、長い階段を歩きました。

本殿は洞窟の中にあります。
『お乳岩→』と言う看板を頼りに歩いて行くと、ありました、ありました。





洞窟のなかに左右の乳房と思われるふくらみが2つ。そして、そこからは絶え間なく岩清水がしたたり落ちています。


ここまで来て、「おちち」に出逢うのも何かの縁。
『お乳の病気で苦しむ人が減りますように』と拝んでみました。

本来は、安産育児の信仰のよりどころのようですが....。
同じ「おちち」です。きっと聞き届けてもらえるでしょう。


言われは、長いのでここでは控えますが、この産屋で赤ちゃんを産んだお母さんが、海に戻る時に赤ちゃんのために自分の乳房を岩に押し当てて行ったと言うことらしいです。
詳しくは....
鵜戸神宮 http://www.btvm.ne.jp/~udojingu/
伝説神話アニメで詳しく書いてあります。是非ご覧ください。


夏休みでも、『おちち』に出逢ってしまいました。
検査室を飛び出しての番外編でした。


皆様も宮崎に行かれた時は是非お立ち寄りください。
車が便利だと思います。日南海岸沿いにあります。