2009年11月28日土曜日

DCIS vs LCIS 素朴なギモン

乳がんの治療法を話し合うSt.Gallen国際会議というものがあります。
会議の結果は世界の薬物療法の標準を決めるに等しく、日本でも診療に大きく影響力を持っています。
その会議の結果はweb上でも読むことが出来ます。

私は医師でも、薬剤師でもないので薬剤のこともよくわかりませんし、術式などもよくわからないのですが、何となく読んでいてふとギモンに思ったことがあります。
DCISの場合、断端陽性の場合は追加切除をすべきという意見が多くを占めているのに対して、LCISの場合、断端陽性の場合でも追加切除は必ずしも必要ではないという意見が多いのです。

なぜ?

DCISとLCISなにが違うのでしょう? 非浸潤癌で、発生場所が乳管か小葉の違いだと思っていたけれど、なにか違いがあるのでしょう....


私の仕事は検診の超音波検査で、仕事にはまったくもって関係ない話なのですが、なんとなく気になってしまいました。
ただ、検査をする上で、病気のことを知ることは大切なことだと思っています。

2009年11月26日木曜日

学会と託児室

最近大きな学会は託児室が付いているものが多いですね。
学会では利用したことはありませんが、我が家では託児所はいつも利用しています。

私の親も早くに亡くなっているし、ちかくに頼れる人がいないので、仕事をする上では欠かせないものです。

学会では最近見かけることの多い託児室ですが、勉強会、講習会などはまだまだ、付いていません。

小さい子どもがいると、それだけで勉強の機会が限られてしまうのも事実です。
遠くの学会、勉強会、講習会には行かれないし....。 こんな時は独身時代を懐かしく思ったりもします。...が、今出来ることを一生懸命やるだけだと思うのです。

子どもがいても参加できるような、講習会や勉強会が将来もっともっと増えるといいと思います。

2009年11月22日日曜日

JABTS 24 仙台

JABTS24仙台のお知らせが届きました。

来年4月に仙台であるようです。
まだ、大まかにしか内容は決まっていないけれど、毎回楽しみにしている『組織型を極める』の今回のテーマは「浸潤性微小乳頭癌」のようです。
最近よく聞きますね。
高分化なのに、早い時期から脈管侵襲があり予後が悪いので注目されているのでしょうか? 

そう言えば、私も最近経験しました。

USとMMGの総合診断というテーマでも話があるようです。 
ちょっと遠いけど、行こうかなぁ。


JABTSの大会はなるべく参加するようにしています。
色々な情報が詰まっていて、刺激がたくさんああります。


仙台で美味しい牛タンが食べられるかしら?

2009年11月19日木曜日

乳腺症? DCIS?

昨日は乳検の当番の日でした。

40代の方で両側乳房ともやや硬く低エコー域を認める症例がありました。
若いし、乳腺症かなぁと思いながら検査をしていると、片側だけ低〜等エコー域を背景に拡張乳管集合像のように見える場所があり、中に他とは違う目立つ点状高エコーが描出されました。

最近よく聞くADHか?と思いつつ....でも鑑別診断にDCISをあげ、細胞診の検査となりました。
医師に(本当は余計なお世話だろうけど)「高エコーの所を吸ってください」と言ってみました。 

点状高エコーは石灰化とは限らず、乳管の底が光ったりもします。が、気になったので、余計な一言とは思いましたが、つい言ってしまいました。

今日細胞診の結果を聞きに行くと、まだはっきりと結果は出ていないけれど、石灰化もあって少し気になるとのこと。
最終結果は来週だそうです。

背景に乳腺症があると、難しいのですが、やはり一カ所だけ他と違う時は気になります。
なかなか立場があるので、医師に意見するのは言いにくいのですが、「この辺りをお願いします」というのは言っても良いのかなぁ...と思います。
まぁ、言わなくても先生は分かっていらっしゃるんでしょうけどね。

2009年11月17日火曜日

カンファレンス

自分に検査結果のフィードバックをするためにも、可能な時は術前、術後のカンファレンスに参加するようにしています。

カンファレンスに行くととても勉強になります。
超音波の検査というのは一人でする検査なので、他の施設の検査や情報を常にアンテナを立てていないと、自分の世界に入りがちになり、取り残されてしまうことになります。
他の画像診断の結果を見ることも出来るので、へぇ〜、ほぉ〜と思うこともたくさんあります。

今回は術後の切り出したものを、レントゲン撮影し、切り出した写真と対比させて見せてもらえたのが、今までに見たことが無かったので興味深かったです。

日々勉強ですね。